皆さんこんにちは、サンモリッツから吉原です。
本日は当ツアーで最も標高差と距離においてハードなコース、Boval(ボヴァール)小屋往復です。
…昨日の晴天はどこへやら、また本日も曇り空。。。
今夏のアルプスは本当に天候不安定。リアルタイムお天気アプリでも、2時間ごとにコロコロ予報が変わって、もう予報ちゃうや~ん!と突っ込みたくなる天気です。
こうなるともう、地元の経験から空を見てその都度予想するのが最も確実性があるという…
しかし本日のコースは、むしろ曇り気味の方が良いコースであります(負け惜しみではない)。なぜなら、氷河のモレーン上をずっと歩くコースで南斜面なので、日陰がなく晴天だとかなり暑くなるから。あまり暑いと歩く距離や上り斜面以上に暑さに疲れてしまうので、今日はそのリスクがないからむしろラッキーです。
本日も、世界遺産鉄道ベルニナ線に乗り、Morteratschで下車。
駅から歩くとすぐに、氷河の谷を下から行く平坦コースと、Boval小屋を目指す上コースとの分岐に差し掛かります。分岐点にて出発前の集合写真。
最初は樹林帯ですが、やがて木の間隔が空いてきてモルテラッチ氷河の全貌が見えてきます。
見事…ではありますが、同時にずいぶん融解が進んでいるのも見受けられ、複雑な心境。
ずっとモレーン上をひたすら上ってきた後、最後の最後でダメ押しでさらに急な勾配になります。氷河が削った荒々しい景色を間近に望みながら、最後のひと踏ん張り!笑顔が見えるので大丈夫ですね♪
Diavolezza展望台から見えるPers氷河との合流点も見えてきたら、もう少しで~す!
一足先に着いた健脚組が、上から手を振って待っていてくれました♪
着いたど~。山小屋テラスからはこんな雄大な景色が。氷河を上から見下ろせます。
皆さんの写真を撮っていたら、たまたまいた別のハイカーさんが「みんなで撮ってあげるよ」という事で、一番左に私も写って総勢10名で記念撮影。
この小屋の楽しいところは、それなりにハードなので、たどり着いた時に先に着いていた他のハイカーさん達が歓迎してくれるところ。そしてまた日本人なので珍しいのでしょうね。スイス、ドイツ系の方が大半なのですが、国籍構わず「やったね~!」という感じで手を挙げてくれたり声をかけてくれて、山での一体感が高まる瞬間。
そして今回、ツアーの中には80歳オーバーの方もいらっしゃり、それを知ったスイス人らしい男性がえらい驚いてハイタッチしてくれました。
外は寒かったので小屋の中でランチ。オープンキッチンになっていて、スイスの定番ジャガイモのロシュティを頼んだところ、薪キッチンで丁寧に作ってくれました☆
そして出てきたロシュティがこちらwww
若い女の子が盛り付け担当で、具材で顔をこしらえるという遊び心が可愛い♡
もちろん味も格別でした。やっぱり薪で料理すると遠赤外線効果か、料理の味、温かみが違うように思います。
宿泊もやってるので、是非一度泊まりたいな、と思いました。
小屋に別れを告げ…
また来た道を戻ります。
雲は低めでしたがほとんど降られる事もなく、全員で目標に到達できた一日でした。
お疲れ様でした。
***おまけ:今日のワン*****
レトリバー?のようで違うワンちゃん。レトリバーの入った雑種かなと思って主さんに話を聞くと、ちょっと聞いた事ない別犬種の純粋種だそうです。足先が白くてまるでソックスを履いているようで可愛い。
前脚に古傷があるのか、軽くだけどびっこひきひき歩いていて、のちに途中で休んでいるところに再び合流。その後は小屋ではお会いしなかったので、おそらく途中で引き返したのでしょう。ワンちゃんに無理させない優しい飼い主さんでした♡