9月11日(水) 気温12度、晴れ
今日はルションからベナスケへ山岳国境を超えてスペインへトレッキング。美しいルションの街を出発、スタート地点のホスピスフランセ(1385m)へ。羊が放たれた美しいアルムと急峻なジグザグラインが刻まれたエスカレッタパスが視界に入ってきます。
まずは、羊の群れとすれ違いながら ベナスケ小屋(2239m)を目指してゆっくりと登りはじめます。ホスピスフランセも小さく見下す頃、振り返れば穏やかな地形のパレ•デ•コンポソ—レとのコントラストが印象的。山上湖から流れ落ちるクリ—クを渡り、さらに標高を上げていくとボウムデュポルトの湖水群の湖畔に佇むベナスケ小屋(2239m)に到着。ランチタイムを美しい湖畔にて!
アフターランチは、さらに約200mの標高を登りきると山岳国境の[ポルト•デ•ベナスケ]2,444mへ登頂。標高差約1060mを上がってこなければこの景観には遭遇できません。スペイン側のアラゴン州、ベナスケ渓谷と氷河を纏ったマラデッタ山塊と頭一つ抜き出たアネト(3404m)が聳え立つ、インパクトある景観とついに遭遇。しばらくその絶景を楽しんでから、ベナスケホスピタル(1752m)までベナスケ側を下山。途中クロッカスが随所に咲き乱れ、フランス側とは違う風景を楽しませてくれました。ようやくホスピタル(病院ではありません)、人々をもてなす現在はホテルです。ホスピタリティという意味です。折角なのでべなホスピタルに立ち寄り、今日のロングディスタンスに乾杯!
水澤 史