12月16日(日) 気温5度 雪のち曇り
南米パタゴニアハイキングも終盤となりました。 今日はカラファテからウシュアイアへ移動です。世界最南端のティエラ・デル・フエゴ島は、ビーグル水道を基点にアルゼンチン領とチリ領が複雑に領海、領土を分け合っています。真夏でも真冬といった最もパタゴニアらしい厳し天候が特徴です。
▲ウシュアイアのクリスマスバージョンで記念撮影
ウシュアイア空港から専用車で、国立公園地区へ移動してくるとすでに雪が降り出しました!エンセンナダ海岸付近の森散策を手始めに、トレイン・デル・フィン・デル・ムンド(世界の最果ての地列車)へ搭乗して約1時間、かつてウシュアイアへ流刑にされた囚人を作業場へ連れいく為の列車として、街中の監獄付近から出ていました。
▲途中マカレナ滝で停止する地の果て号
▲蒸気機関の煙が外気温で冷やされ雲となる
現在は観光列車として区間も短くなりましたが、当時の囚人たちが材木や家具などの材料として切り出したレンガの切株がそのまま残っている森を走っていきます。
▲当時、囚人達が切り倒したした木々はそのままに
その後は、ウシュアイア観光局でウシュアイアスタンプ、訪れた証拠となる訪問証明書などをもらいに行きました。大型、中型のクルーズ船が接岸しており、南極への基地ともなる世界の果ての地にいる実感が沸々と湧いてきました。
▲地の果ての郵便局
囚人博物館は、ウシュアイアならではの見所の一つです。一時期、一般市民の人口と囚人の数とがかなり拮抗したようです。すべてがその囚人の過酷な労働によってウシュアイアが発展してきたという歴史もとても興味深いことです。
▲囚人博物館、世界の監獄の展示も
▲ウシュアイア観光局で名前入り、訪問証明書とパスポートにも
街中から見上げるアンデス山脈の一部でもあるマルティアル山塊などが、最後に標高を落としながらビーグル水道で終焉していく風景は、他には類を見ることはありません。 この街から一部氷河を頂くいくつかのピーク群とが織りなす風景も素晴らしいにかなり尽きます。
参加メンバーにとって未開の地、ウシュアイア滞在を短いながらたっぷりと満喫して下さい。明日はマルティアル氷河へ、パタゴニアへ来た実感は鮮明なことでしょう。 アンデス山脈が終焉していく時間帯をしっかりと散策してみたいと考えています。
エスコート:水澤 史