皆さんこんにちは、サンモリッツからお送りします吉原です。
スイスCツアー、第二部サンモリッツの初日。
あいにく本日も朝から雨。
本来のハイキング予定コースは峠になっているので、通常さらに荒れ模様な事が多いです。
実際電車で付近まで行ってみると、雨こそやんでいたものの、風もあり何より寒い…
峠というのは風の通り道なので晴天の日でも風がありがち。さらに荒れ模様の日だとより天候も不安定になり気圧の違う空気のぶつかり合いで雷も発生しやすく。万が一雷がなってもここは逃げ場のない吹きっさらしの場所なので、こちらもハイキングコースは車窓から眺めていただく事としました。
その代わり… この沿線の穴場、とっておきの貴重な自然遺産が観察できる場所にご案内!それが、こちら「Gletschergarten~氷河公園~」です。
ちなみにベルニナ峠を越えた先南側はイタリア語圏になるので、Giardino dei ghiacciaiとイタリア語表記もあります。ホームだ♪
場所は、アルプ・グリュム駅の一駅先、Cavaglia駅から徒歩5分
この氷河公園イメージキャラクターである巨人、Grummo(グルンモ)が駅でお出迎えしてくれます。
氷河期後期、氷河が融解していく過程で、氷河の底面を流れる川に流されていく石が作った、巨大な穴が大小合わせて全部で30以上も観察できます。とても自然にできたとは思えないような綺麗な丸い形をしていて、深い穴では底まで16m以上もあるものも!
穴のひとつにはハシゴがかけられており、誰でも自由に底まで下りていくことができます。
穴の深さ、伝わるかな…?
グリンデルワルドのTrummelbachを彷彿とさせる、迫力満点の渓谷ウォークコーナーもあり、今もリアルタイムで水の流れが少しずつ自然の景観に変化を与えている現場を実感する事ができます。
公園の出口付近では、世界遺産鉄道ベルニナ線が至近距離を通るので写真撮影も♪
スイス国内、他所にも同様の氷河の穴が観察できる場所はありますが、こんなに多数がまとまって、そして完全な形で保存されている場所は私が知る限り他にありません。とっても貴重な場所だと思います。
そしてなんとこの公園、入園料”無料”なんです! それは、地元の有志(個人・企業問わず)の寄付により公園の整備とメンテが行われているからなんですね~。
スイスの方の、地元愛そして貴重なものを守ろう、みんな等しく楽しめるように…という意識の高さに脱帽です。公園の入口と出口に、このような募金箱(募金石?)があります。岩をくりぬいてあるので盗難絶対不可なところもすごいww
こんな貴重な自然遺産を拝観した後は、その気持ちとしてお賽銭を忘れずに。我々もチャリンしてきましたよ。
その後は、沿線で有名なDiavolezza展望台に上るべく、最寄り駅へ。
箱根登山鉄道と姉妹鉄道になっているので、そこから寄贈された立派な木の看板があります。
ピークはギリ見えたり見えなかったりでしたが、美しい山並みと氷河を楽しめました。
氷河を間近に見ながらパノラマランチ☆ ガイドはがっつりハンバーガー。ここのバーガー美味しいんです。ポテトも揚げ立てで美味しい♪ お勧めです。
下りる頃にはさらに天候も回復傾向で、電車で通ってきたばかりのラゴビアンコとその向こうの山並みが良く見えました♪
本日もお疲れ様でした。
***おまけ:今日のワン*****
行きの電車内にて。到着駅近くまで、いる事に全く気付かないくらいとっても大人しくBoxに収まっていたワンちゃん。自分の落ち着く居場所なんでしょうねぇ。中からじっと外をうかがうつぶらな目がキュートすぎました( *´艸`)
万が一の為にタオルしいてあるところもさすがスイスの飼い主さんです。