パタゴニアで迎える初めての朝、ホテルから7、8分歩き海沿いまで行ってみました。ただの曇った海ではありません。これがマゼラン海峡です。
奥にはフエゴ島の島影も見えています。まずは「ここはパタゴニア、これはマゼラン海峡」と言い聞かせながら自分の意識を南米大陸の南端に移動させました。
今日はまずはプンタアレーナスの観光から。街の中心のアルマス広場で今回チリ側を案内してくれるヴィンチェンツォがマゼラン海峡発見の歴史など説明をしてくれています。
マゼラン像をバックに集合写真
その後、街とマゼラン海峡を見下ろす高台へ。プンタアレーナス(砂の岬の意味)は19世紀半ばに入植が始まった人口13万人ほどの街です。
マゼラン海峡をバックに集合写真
その後、マヌエルの運転で9号線を北上してパイネを目指します。標識のRuta del Fin del Mundo(世界の果てのルート)の文字が旅情を誘います。前半は広大なエスタンシア(酪農園)が広がるパンパを走ります。時折ダチョウの仲間のニャンドゥがいたり、大空をコンドルが舞う姿も見られました。
途中フラミンゴの群れなどを見ながら、港町プエルトナタレスに到着。プンタアレーナスよりさらに小さな人口2万人前後の街です。
街の入り口で立っているのは1万年前に絶滅したナマケモノの一種ミロドンです
ここから先は氷河の痕跡が残る地形の中を走り、パイネの山に近づいていきます。
あいにくの雲にかすみながらも、うっすらとパイネの角と呼ばれる岩山も見えてきました。
国立公園の入口で入園の手続き。そしてホテルへ向かおうとしたところ、1頭のメスのピューマ(マウンテンライオン)が近くを悠然と歩いていきました。
初日から多くの動物に出会うことができました
その後、3連泊するラーゴ・グレイのホテルに到着。十数年前に泊まった時よりレストランなど立派になった気がしました
ロビーの建物に入ると正面の窓に見えるのは青い氷塊。「え、本物?」という声が上がったくらい突然の氷河との対面です。
強風が吹く中、今日はカラファテサワーで乾杯。
メインはアナゴの仲間のお魚をいただきました。
明日からパイネのハイキングに行ってきます。
神﨑 裕一