こんにちは。エンガディン駐在のアラフォーハイジ吉原です。
本日は 二組のお客様を
セガンティーニ小屋にご案内。
前日までは 真夏のような暑さだったのに…
今朝は 一気に初冬のような冷え込み!
チェアリフトで標高が上がるにつれ
霧雨が 細かい雪に変わるほどでした。
↑チェアリフトからの眺め。画面に白く写っている点々は 雪です!
秋色に染まった山。美しい…
*****
風も強く それぞれしっかり着込んでから さぁ出発です!
なかなかの勾配、かつ 深い谷間をトラバースする道が
2時間ほど続きます。
途中では 本当に狭く急で かつ岩場の部分もあります。
そんな場所にはロープが張ってありますので
つかまりながら 慎重に歩きましょう。
今朝の雪が うっすら積もって…
かなり深い谷です。眼下に見えるのはポントレジーナの街。
ロープが張ってある地点。背後に見えるのはサンモリッツ湖とサンモリッツ・ドルフ。
道中、最も急こう配の場所。
…それにしても 高地に3か月も滞在していると
この標高と勾配の中 写真撮影のために小走りしても
息切れしなくなるのですね。毎日が高地トレーニング。
*****
最初は 雲も多く風も強く 無言でとにかく前へ…という感じでしたが
歩いて行くうちに だんだん雲も晴れ 遠くの景色もばっちり見えてきました☆
時折立ち止まっては 目の前に広がる山並みにほっとため息…
長い上りも こんな絶景と共になら 疲れも感じません♪
これまた ちゃんと絶景ポイントにベンチが設置してあるという♪
道のりを半分ほどこなした地点。
距離は半分ですが きつい前半を越えたので
気持ちとしては3分の2クリア☆
背後、左端のピークがセガンティーニ小屋。
*****
そして ゴールのセガンティーニ小屋についた頃には…
最高の秋晴れ☆☆☆
見渡すかぎりの 山 山 山。
ここからは
モルテラッチの谷、
ロゼック谷、
エンガディンの湖が点在する広い谷…
3つの谷を一望できて この地方の地形と魅力を
一度に楽しめるポイントとなっております。
さすが 画家セガンティーニが選んだ場所だけありますね。
モルテラッチ氷河が流れる谷。
ロゼック谷は 真正面から奥の氷河湖まで一望。これはすごいです。
大きな湖が連なる景色が一望。エンガディンの谷。
小屋でのランチは… この地方お約束の「大麦のスープ」♪
小屋やレストランによって味が違い
場所によっては 日本人にはしょっぱすぎるものもありますが
こちらの大麦のスープは 塩気もちょうどよく 美味です。
ついでに 若いスタッフさん達もフレンドリーです。
小屋の壁には…
「セガンティーニ ここに死す」の碑が ちょうど
山並みを見渡すように彫ってあります。
スイス固有の言語、ロマンシュ語にて。
限りなくイタリア語に似ております。
9月28日に亡くなったんですね。
ちょうど命日近くなので 碑に合掌してきました。
石のデザインもセンス良し。
帰りは ムオタス・ムライユ展望台まで
再び急な道を下り さらに最後はまた少し登り。
ようやく下りきったあたりにて。
最終ゴールのムオタス・ムライユ展望台では
さらに美しい秋晴れにて。。。
みんなで、ビールでお疲れ様☆
ケーブルカーが来るまで 30分以上 ぼーっとしていました。
そんなゆったりもいい、秋の午後。
帰る頃にはすっかり西日で、連なる湖たちが
まるでジュエリーのようにキラキラと輝いていました。
夏至の頃に比べたら びっくりするくらい日が短くなりました。
アルプスの冬は もうそこ。。。
歩いた感満載のこのコース。
歩き慣れてない方にはきついと思いますが
絶景とセガンティーニの痕跡に会うために
頑張ってみる価値はあると思います(^-^)/
☆おまけ:今日のワン
コリー系の雑種かな?
我々が帰る頃 コースに向かっていく方たち。
これから歩く気なのかしら… 首をかしげる私たち。
こちらの方の時間の感覚、歩く速さは なかなか理解しがたい時があります(^^;