本日無事に街に戻りましたので、昨日、今日の分を続けてレポートします。昨日はクラニスカ・ゴラからバスで約1時間、ヴラタ谷の登山口へ。目指すはポガシュニコフ小屋、コースタイムで5時間。累計1200mほどの標高差を登ります。
登山口からはあいにく、こんな感じ。晴天であれば最高峰・トリグラフの北壁やステナー(2501m)が見える場所です。
前半は気持ちの良い林間コースを徐々に登って行きます。
今日も足元では様々な花々が目を楽しませてくれました。
こんな立派なユリも咲いていました。
林を抜けると一気に視界が開けます。が、あいにくの雲。。。でも登るにはこれくらいの天気がちょうどいいんです。晴れていると暑さで体力が消耗します。そんな天候の中でも時折雲のカーテンが開き、堂々としたトリグラフの北壁が姿を現しました。スロベニアでWALL(壁)と大文字で書けば、トリグラフの北壁を示すそうです。
↓迫力あるトリグラフの壁
登山ルートも徐々に岩山の様相となり、時折ワイヤーの箇所を克服しながらの登りとなりました。
峠まで到着すると青空が顔をだし、明日登頂予定のステナーの姿も。しかし麓の残雪が、、、後に山岳ガイドとの相談の末、急斜面の残雪のトラバースはリスクがあるとの判断で、隣のクリシュ(2410m十字架の意味)へと目指す山を変更しました。
峠からは軽いアップダウンを経て、無事にポガシュニコフ小屋(2050m)到着。トリグラフは陰になるものの、ステナー、ラゾールなどの岩山、そして反対側にはソチャ谷を見渡す絶景の山小屋です。
山小屋の食事はとてもシンプル。ヨータと呼ばれる、キャベツ、玉ねぎなどを使った酸味のある野菜スープにアップルパイ。スイスやイタリアの山小屋と比べるとボリュームは控えめです。
山小屋泊といえば、やはり朝夕に色彩を変える風景です。ステナー(右手)とクリシュ(左手)も夕焼けに染まります。
そして反対側の遠方には先日登ったクルンが。
※写真の矢印部分がクルンです
次のレポートでは最終日の様子をお届けします。
神﨑 裕一