9月9日 晴れ
アオスタ方面からスイスへの移動ルートとしてグラン・サンベルナール峠を通りました。
アオスタの街からスイス・ヴァレー州マルティニーを結ぶルート上、つづら折りの奇岩が迫る険しい峠道は、シーザーを始めローマ時代から先人たちや中世の巡礼者たちが辿ったアルプス越えの難所です。1050年、行き倒れた旅人や巡礼者のために聖ベルナールがこの峠にホスピスを設立し、山岳救助犬セントバーナードやナポレオンの絵画や借金など・・・歴史ある峠として有名です。スイス側の峠道にナポレオンの帽子が忘れ物のように掲げられていますので・・・お見逃しなく。
ゴッタルトやシンプロンと同様、ヨーロッパ南北交通の要所のため1964年にトンネルが開通されていますが、夏季のみ旧道を通ることができます。
イタリア側サンレミィの村、右側の山の中腹にビルのように見えるのはトンネルに続く道路の「雪囲い」
峠道にオットセイ?大きな奇岩
1年の三分の2は凍っているという山頂の湖とホスピス
ホスピス側からイタリア方面の眺め、中央2つの建物の中央にサンベルナール像
峠を指さすサンベルナール像
峠のカフェのお土産コーナーにはセントバーナードのぬいぐるみいっぱいでした。グランサンベルナール峠には、夏季のみポストバスでもアクセス可能。オーベルジュに宿泊してフェレの谷方面へのハイキングも楽しめます。
津久井