エンガディン☆コンディションレポート

2015年8月09日

天気:晴れ時々曇り、夕方一時雨

最高気温:24度

日の出時刻:05:05

日の入時刻:19:41

報告者 吉原裕子

 

★概要★

まだまだ続いている、ヨーロッパの猛暑。エンガディンエリアも高地にしては暑い日々が続いています。…とは言ってもやはり山。朝晩のひんやりとした空気や、高山植物の顔ぶれを見ても、この地方の夏は確実に、また足早に終わりに向かって準備をしているようです。炎天下のハイキングの際は汗ばみますが、日陰や朝晩は肌寒いほど。柔軟に調節できる服装がお勧めです。また、下界の高気温の影響もあってか、最近は雲の出る日も多くなってきました。雨風対策が必要な事は、山歩きではもう常識ですね。また気流が乱れると落雷も発生しやすくなります。雲行きが怪しい時は無理をせず、ハイキング中止など『勇気ある決断』をすることもお忘れなくです。

 

★主なハイキングコースの状況★

【ムオタスムラーユ/アルプ ラングワルト方面】

・パノラマコース:問題なし。ヤナギラン、トリカブトなど真夏の背の高い花々が満開です。

・セガンティーニ小屋:問題なし。こちらも真夏の背の高い花が目立っています。

・パラダイスヒュッテ:問題ありません。マーモット遭遇率が高いコースです。

【オスピツィオベルニナ/アルプ グリュム】

問題なし。こちらも背の高い花が目立ちます。満開のヤナギランの赤紫が、ラゴビアンコのブルーに映えて美しいです。アスターやホタルブクロなども群生し、まだ割と色とりどりに楽しめるコースです。コース途中にあったオタマジャクシ生息の湿地は、この晴天続きで干上がってしまっていました…。成長が間に合ったのか、気になる所です。

 

【ムルテル/スールレイ峠/ロゼック谷】

問題なし。標高が高いお陰で、他のコースでは終わった繊細な花々がまだみられます。セイヨウタンポポ、アスター、ホタルブクロ、ギリギリでリンドウもまだ少し咲いています。

 

【フルチェラス/フェックス谷/シルスマリア】

問題なし。だいぶ背の高い真夏の花が目立ち、その一部も終わり始めていますが、リンドウやコケマンテマ、ユキノシタといった、背の低い繊細な花々もまだ楽しめるコースです。運がいいと、マーモットやキツネに遭遇できます。

 

***今咲いている花***

ワスレナグサ、セイヨウタンポポ、キンポウゲ、フウロソウ、シャジクソウ、ミヤコグサ、キジムシロ、アスター、リンドウ、ユキノシタ、タマシャジン、ヒメイトシャジン、ツリガネソウ、ウメバチソウ、イブキジャコウソウ、ゴマノハグサ、イブキトラノオ、ワレモコウ、エゾノチチコグサ、ミミナグサ、アザミ、ヤグルマギク、マツムシソウ、トリカブト、エゾカワラナデシコ、ワタスゲなど。

 

↓ ヤナギランとラゴビアンコDSCN9379

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