皆様、こんにちは、ツェルマットから小瀬です。
本日は、やや雲がありますが快晴、そして本当に暑いです。汗ばむ陽気で気温は27℃
連日のこの暑さは、異常気象です。昨年の7月は寒く降雪まであり今年とは反対のコンディションでの異常気象でした。7月がこの後どうなるのか心配です。
さて、そんなことはさておき、本日は北壁ハイクに行ってまいりました。
本日のお客様は6名様。昨晩はホテルシュバルツゼーにお泊まりになりアルプスの静寂さを楽しまれたそうです。
最初に、シュバルツゼーの礼拝堂を訪問しハイキングスタート。
北壁の眺め、のどかな牛達、しぼりたて牛乳と手作りチーズ、そして、古村ツムットで素晴らしい食事を楽しみました。
いきなり小さな動物が走りました。なんと、その愛らしい姿は「オコジョ」
立ち止まりこちらに警戒していました。
白いコンクリートの塊、わかりますか?
今冬に向けて予定されているシュタッフェルアルプからマッターホルンの麓に行くリフトの新設工事が始まっていました。上では、ショベルカーが地面を削っています。
2016年は、新たにスキーコースができあがりますね。非常に楽しみです。
このコースに来ないと拝むことのできないマッターホルンの北壁。これだけ雲があるのに山は全く隠れていません。ラッキーです。
ほとんど雪がない北壁上部!
こんなに雪のないマッターホルンは見たことがありません。そのくらい晴天が続いていると言う証拠です。氷河がどんどん、とけ出しています。
サマースキーエリアの氷河も小川ができるくらい流れ出していたそうです。ツェルマットの町を流れるフィスパ川は増水し濁流がすごい勢いで流れています。
コース途中に看板が。。マッターホルンの成り立ちについての神話が二つ紹介されてました。
一つ目は、神様が自分の創った作品を見にツェルマットにやってきました。歩き回っている途中にハイキングの杖が刺さってとれなくなり、最終的には折れてしまいました。その残った杖がマッターホルンという話。
二つ目は、日当たりの良いヴァルトルナンシュの谷は冷たい北風から守る為に高い岩壁で囲まれていました。ある日、そこに住んでいた巨人がどうしても外を見たくその高い岩壁をまたいでツェルマットに片足を踏み入れた時に岩壁を崩してしまいました。崩れずに残った岩壁がマッターホルンという事です。でも、どれだけ大きな巨人だったのでしょう(笑
石の上に草木が生えボコボコとした地形になった特徴的なエリアです。モレーン地帯へと続いています。
ほぼ時期が終わりにきたチョウノスケソウ、翁草、ゲンティアナ、
まだまだ旬のベンケイソウ、アルペンアスター、シオガマギク、トウダイグサ、タマキンバイ等々まだまだたくさんの花が咲いていました。
マッターホルンの北壁と右奥に見える雪原はツムット氷河
小川近くに、ワタスゲの真っ白な姿。とても目に優しく暑さを忘れさせてくれました。
レストラン・シュタッフェルアルプ近くで、北壁にあいさつをしてお別れ。全員の記念写真を撮りました。
今日はコース内に牛が入り込んでおり、人をまったく気にする様子なしでした。横を通る時には、しっぽの往復ビンタが飛んできました。
Sennhutte Stafelalpに到着。夏季のみ営業しているチーズ工房兼レストラン。チューリッヒで看護師をしている女性が彼と親戚と一緒にやっています。
おすすめはベルクケーゼ(山のチーズ)とカッテージチーズ
ベルクケーゼは柔らかさが異なる一年ものや半年ものを好きな量購入する事ができます。本日は購入者で列ができていました。
ベルグチーズの盛り合わせは絶品。サイコロ型のチーズは、色の濃さで年齢が違います。私は、色の濃い1年ものが一番気に入りました。しぼりたての牛乳と一緒にどうぞ。
日本へのお持ち帰りも可能です。200グラムで5から8フラン程でしょうか。バキューム包装してもらいお土産にどうぞ。
牛小屋を抜けダムを越えてくるとツムットの村が見えてきました。
時間もランチにいい時間、12:00です。
レストランは2つありますが、雰囲気も味のよいも◎なZ’muttで。
まずは、乾いた喉に冷たさを流し込みました。「フー」最高の一口です。
料理も迷いましたが、本日のスープ(コンソメ野菜スープ)、本日のラビオリ、本日のリゾットで。
今日のラビオリ:ヤギチーズ、トリュフがけ
今日のリゾット:パイナップル&レモンのリゾット 甘酸っぱくて新しい、夏には最高の味でした。
景色もお腹も大満足の1日でした。
小瀬信広