こんにちは、今日はツェルマットから吉原です。
本日は、ハネムーナーのお客様とハイキング。
前日の打ち合わせでは湖巡りの予定でしたが、朝起きると街には低く重い雲が垂れ込め… Webcamで見たところ、標高3,000m以上だと雲が抜けて晴れていたので第二の候補であったGlacier Paradise展望台&Glacier Trailに変更。
コンディションによりフレキシブルに動けるところが個人旅行の大きなメリットです。
そしてこの選択が、本日をより印象的なものにするとは、この時誰も、ガイド吉原も想像していなかったのであった…
(CM)
本日遭遇のレア現象1.【見事な雲海!】
ハイキング起点であるトロッケナーシュテークに近づくと、一気に雲が晴れて間近にマッターホルンがどーん!昨日ご到着日も雲に隠れて全く見えていなかったので、突然のご神体との対面にお二人とも大興奮。
さらに、雲を抜けたこの地点からは、実に見事な雲海が広がっておりました。
本当に、まるで天空にいるかのよう。下界とは別世界。谷の奥まで、どこまでも続く雲海。そしてその上にくっきり浮かび上がる氷河をたたえた山々。雲海の上は空が澄み切っていて、マッターホルンのみならずヴァイスホルンからドームまで、当地の有名どころが全てクリアに見えておりました。
そして今乗ってきたロープウェイが、次々と雲海に吸い込まれるように消えていく… とても幻想的でしたね。日本でも登山をされる旦那さまも、雲海は初めて見たとの事でとても喜んでいただけました。
雲海を堪能した後は再びロープウェイに乗って、富士山より高い展望台Glacier Paradiseへ。
ここも快晴で素晴らしかったのみならず、下界が曇っていた為でかける人がまだ少なかったのか、展望台も空いていてとてもスムーズに見学できました。
↑マッターホルンを背景に
↑ 可愛らしいフォルムのブライトホルンを背景に。お声かけいただきガイドがちゃっかり真ん中にいるショット
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そこから再びトロッケナーシュテークに戻り、ハイキングスタート。最初こそ、ちょうど歩いているエリアにだけイタリアから流れてくる雨雲の影響でポツリポツリ、途中から雹になってほっぺに当たって痛い!という場面もありましたが通り雨だったのですぐ止み、その後は順調を歩を進め。
雄大な氷河とその末端、氷河が造り上げたワイルドな地形を自分の目と足で実感しつつ、ハイキングも終盤に差し掛かったその時…
本日遭遇のレア現象2.【野生のアイベックス(シュタインボック)群れと至近距離で遭遇!】
↑ 写真だとわかりにくいと思いますが、探して下さい。八頭います。動画も撮ったのですがアップできないので、遭遇したい方は現地へ♪
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なんと!野生のシュタインボックの群れを発見!しかも小川をはさんだ向かい側で超至近距離です。
これには、すいません、正直ガイドの方が興奮しました。
なぜなら、シュタインボックはとても警戒心が強く、また生息地の標高がとても高い&険しいので、そもそも遭遇できる事自体が難しい。かつ、群れでこんな至近距離は激レアです。
ガイドの私も今まで3回ほど遭遇したことがありますが、いずれも遠目でした。
川を挟んでいたので人間が近づけないと知ってか知らずか、警戒する様子もなくのんびり草を食んだり塩分を舐めるような仕草をしながら、彼らの得意技である絶壁の岩盤をものともせず歩く姿をじっくりと見せてくれました。
↑ シュタインボック群れと一緒に。
↑ 氷河が削った巨大モレーンの谷を、ソロハイカーの如く歩みを進める旦那さま。水辺を見るたび「水温調査」されていました。
↑ 眼下にツェルマットの集落を見つつ、ヘルンリ小屋に向かうアルピニストのパーティーを見送るお二人。カメラ目線ナイス
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…この日のマッターホルンは、ちょっと恥ずかしがり屋さんで雲に隠れ気味でしたが、名峰を間近に見られて、こんなレア現象にもダブルで遭遇でき、喜んでいただけて何よりです。
※後日談:その翌日は早朝からマッターホルンがスッキリ見え、ここでもラッキーなお二人でした。末永くお幸せに♡
***おまけ・今日のワン***
サマーカットのモフモフ犬。赤いスイスバンダナをまいて笑顔で可愛かったです。展望台とハイキングコースと帰りのロープウェイと、三回も遭遇しちゃった。
またモフりに夢中で写真撮るの忘れましたが、ハーネスにKOBEと書いた赤毛のハスキーとも遭遇。KOBEはワンちゃんの名前だそうです。なぜKOBE…牛っぽい色柄だからかな?