サルドナ区域目指して歩く
チンゲルフォルナ—が見え始める
7月12日(水) 雨〜晴れ〜雷雨 気温18度〜20度
フリムスの朝は、昨晩からの豪雨が続き天候を見ながら10時のスロ—スタート。標高1,100mのフリムスからゴンドラ1本で中間駅を2つも越えて山頂2,127mへ。まずは、セグネヒュッテテラスから晴れ間が出た一瞬を狙って4,000m級のベルニナ山群、東に目を移すと孤高のオルトレス(3,905m)をしっかりと視界に捉えることができました。
すぐにユネスコ世界遺産指定のサルドナ区域へまっしぐらに目指しました。フリムス&ラ—クスは夏はマウンテンバイクが盛んなエリア、しかし、世界遺産指定区域は乗入れ禁止にて、安全で高山植物が咲き乱れる楽園です。緑眩いアルムから氷河の侵食、後退による圏谷、フォラブ氷河をはじめ融雪、雨水がいくつもの急峻な滝と成し、フリムスからフォルダライン渓谷へと流れ込んでいます。
曇に隠れていたチンゲルフォルナ—(2,846m)をはじめピッツセグネ(3,098m)、ピッツサルドナ(3,056m)が姿を現してくれました。しっかりと地殻変動地帯を示すマジックラインも見ることができました!地層の逆転をまさに実感、約100kmにも及ぶグラ—ルス地殻変動帯の一部、グラウビュンデン州側の風景を眺めながらサルドナテクトニクスに迫ることができました。
ランチは黄色のアンティリスが一面に咲くカ—ルを眺めなかわらのピクニックランチを楽しみました。しかし、午後は雷雨から退散するようにに下山。ゴンドラも早めのクロ—ズとか。とにかく晴れ間をついてサルドナ世界遺産指定地区ハイキングが終了。皆さん、最後は雨の中、厳しい歩きとなり、大変お疲れ様でした!
水澤 史