皆様、こんにちは、ツェルマットから小瀬です。
ついに、スイスDコースも最終日、
本日も快晴の中、清々しい朝から、ハイキングがはじまりました。
今シーズン、ロートホルン行きのロープウェイが運休しており、当初は、その代わりに普段はほとんど行くことのないロストヴァレートレイルにご案内しようかと思ったのですが、マップ上で再確認するとキツいながらも、不可能ではなかったのでオーバーロートホルン行きに決定しました。
やはり、ツアー最終日には「頂き」に立って登頂の達成感を味わっていただきたいものです。
本日のハイキングコース:
ブラウヘルト2,571m〜フルグジ2,980m〜オーバーロートホルン3,414m〜フルアルプヒュッテ2,620m〜ステリーゼー2,537m〜ブラウヘルト2,571m
登り843m、下り877m、歩行登り約2時間15分、下り2時間、フルアルプ小屋にてランチ
スタート地点のブラウヘルト駅
ハイキングコースではなくスキーコースを登って行きます。スタートしてすぐに、たくさんのエーデルワイスの群生に出会えました。
右下には湖めぐりでおなじみのステリゼーがあらわれてきました。この時間帯、たくさんのハイカーが湖を目指していました。
スキーコースだけあり、いい傾斜の斜面。ここからがキツい、キツい。
このツアーで、何回もありましたね。無言で、とにかく歩く、歩く。
美しいマッターホルンがバックに聳えていますが、景色より、ここは一歩一歩集中して登っていきます。なんて言ったって登り843m
正面の山が、オーバーガーベルホルン3,414m。ここから見ると、「いつ着くんだろう」と不安に。。。
歩きはじめて約1時間後、本来の登り口、Furggji2,980mに到着。意外といいペースではないですか。
フィンデル氷河に向かって緩やかな坂が続いています。
素晴らしい景色です。このコースの特徴は、登れば登るだけ、そこからしか見えない特別な景色が見えることです。
振り返って見ると、ロートホルンやさっき歩いて来た道があんな小さく見えます。
モレーン上に、幻のエリア、ロストヴァレーもかすかに見えています。あのトレイルも悪くないですが、やはり、標高の高いこのコースにしたのは景色も最高、正解でした。
山の上部は、ゴツゴツした岩の多い道となってきます。
「うぉーい」とK様
軽快に登ってくるマラソン好きのS様
ご自身のペースでコツコツと登ってくるK様
キツいキツいと言いながらも、毎日最後まで歩ききったS様ご夫婦と励まし役をしていただいたO様
歩きはじめて2時間12分、全員で山頂に立つことができました。
昨日までの疲れも溜まって、身体の重い時もありましたが、集中して短時間登頂成功!
ハンガリーから来た青年も混じって記念撮影。最高のひと時でした。
この写真では、前方アドラーホルン、鷹のマネをして登頂の嬉しさを表現。
山頂からは、普段見ることのない景色ばかりです。
リンプフィーシュはこんなに氷河に覆われています。
テーシュホルン の右にも氷河が。この谷をずっと下ると、
テーシュアルプです。あの牛舎が見えます。
本当に山と谷が繋がっているのがよくわかります。
最後もやはりこれでシメてもらいました。いつもすごい体力です。私は頼んでいませんが(笑
このコース、斜度やコースの整備度など、下りは軽快に降りることができます。S様はトレランのように走っていました。
この分岐では、フルアルプヒュッテ方面へ
フルアルプヒュッテに着いて安堵感。ゆっくりともう一度、ランチやお茶を楽しみましょう。
無言で歩く時以外は、笑いが絶えない皆様でした。
ステリゼー経由で帰路につきました。最終日もシビレた1日でした。
スイスDコースにご参加の皆様へ
至らぬ点も多々あったと存じますが、天候にも恵まれスイスのロングコースを堪能されたことと願っております。
皆様とご一緒させていただき、私も心から笑い、楽しむことができました。また、近い将来、ハイキングやスキーでご一緒できることを心待ちにしております。
本当にありがとうございました。
小瀬信広