7月17日(火):晴れ・気温9度~20度
今日はエクラン国立公園に位置する大氷河でのトレッキングをたっぷりと歩いてきました。
ラ・グラーヴ(1450m)から4連ゴンドラで2400mの中間駅へ。
ゴンドラを乗り換えて山頂駅3211mにアクセス。
ゴンドラからもラ・メイジュ(3983m)のピークとその分厚いメイジュ氷河の迫力を体感できます。
山頂駅からはル・ラトー(3809m)とラトー氷河、広大なジロース氷河が大雪原を構成しています。
山頂レストランで絶景をしばし高度順応も兼ねて写真タイム。
冬にはバックカントリースキーやツアースキーの宝庫ともなるジロース氷河、ヴァロン氷河をアイゼンを付けて3405mまで氷河トレッキング。
ゴンドラ山頂付近からは、西方面には残雪をまとったアルプ・デュエズ、北にはサヴォア県のヴァロアールとヴァノワーズ山系を遠望できます。
残念ながらモンブランは雲に隠れて姿を見せてくれませんでした。
広大なジロース氷河を、左手に象徴的なラ・メイジュを眺めながら、そしてル・ラトーへと視界が釘付けになります。
しかし、方向的にまだバール・デゼクラン(4102m)はその山姿を見せてはくれません。
途中には何組かのザイルパーティーに出会いましたが、冬より静かな雰囲気が良かったです。コルに登るのにかなり手こずっているパーティーを尻目にどんどん登りました。
さらにジロース氷河がフラットになるまで登ると、やっと南側にイゼール県のレデュザルプ(Les Duex Alpes)の氷河スキーエリア山頂付近がかなり遠くに見えてきました。
ここからル・ラトーを回り込むとアルプスの女王と形容される「エクラン山郡」の絶景が登場します。
ここまでこないと見ることのできないバール・デゼクランを西側から見ることができました!
しばらくその余韻を楽しんだ後は、ゴンドラ山頂駅(3211m)まで緩んだ雪原を下山。
参加メンバーもかなりの達成感を感じられたようです!
ランチ後はラ・グラーヴへ戻って村散策するのも良し、またまだ、歩きたい人は中間駅から標高差約850mをまた氷河エリアとは違うラグラーヴの北側、西側の景観を楽しみながら下山ハイキング。
白い峰々はイゼール県のアルプ・デュエズ、点在する集落、北東には3000m級のグランガリビエが姿をはっきりと見せてくれました。
途中からは静かな森林コースがラ・グラーヴまで続づきます。
中間駅からしばらくダイナミックなメイジュ氷河を正面にじっくりと眺めてから歩くのが良いでしょう。
この中間駅からの山上湖のピュイ・ファシエ湖(Lac de Puy Vachier)までは、少し登りますが氷河エリアとは景観の違う周囲のカルスト地形を見ながら山麓歩きも楽しいものです。
到着後は小高い街を散策したり、買い物されたり。そしてデイナータイムでは刻々と暮れなずむラ・メイジュの山塊の夕景を眺めての長い一日の終わりとなりました!
明日はエクラン山塊を北側から遠望するハイキングを楽しみます。
エスコート 水澤 史
●フレンチアルプス2大国立公園を歩く・コンテンツ一覧
・1日目・プラローニャンからヴァノワーズへ
・2日目・ぺクレーポルセ小屋からラックプランへ
・3日目・サヴォア県からオートアルプ県へ
・4日目・ラ・グラーヴ滞在
・5日目・シャズレ村から軽ハイキング
・最終日・グレイシャー・ブラン小屋へ
ラ・グラーヴの象徴、4連ゴンドラとメイジュ氷河を間近に
ジロース氷河を登ると遠くにレデュザルプの氷河エリアが遠望できる
3405m付近が今日のゴール、エクラン山麓の雄姿が素晴らしい
ル・ラトー付近から遠望したバール・デゼクラン(4102m)の位置関係