ミューレンよりこんにちは!
昨晩は雨がたくさん降りましたが、今朝は日差しが雲の隙間からこぼれるきれいな空が見られました!写真の山は、有名なユングフラウ三山。左からアイガー、メンヒ、ユングフラウです。
雲が乗っていないときは、肉眼でもメンヒとユングフラウの間にユングフラウヨッホの展望台が見えます。
こちらの展望台まで登山列車が山の中を通って私達を運んでくれるのですが、毎度毎度その発想とそれを作り上げて維持している技術に感心します。スイスの人々にとっては、建物を建てることの出来ない場所なんてないのかもしれませんね…!
さぁ、ミューレンからケーブルカーで上り、ハイキングルートの豊富なアルメントフーベルからハイキングスタートです。
むむむ、早速少し雲が出てきましたね。
だんだんお客様の背後にも忍び寄ります。
少しすると、空が真っ白になってしまいました。
山がとても好きなお客様。本格的な登山経験もおありで、アルプスの山々を嬉しそうに眺めてらっしゃったのに濃霧が視界を遮ります。
これは一大事、なんとかしなくてはと思い、私が空に向かってふーふー息を吹きかけて霧を飛ばそうとして見せると、ノリのいいお客様、一緒になって空に向かって息を吹きかけくださいました。笑
息吹きを頑張りすぎたのか、私もお客様もなんとなく喉が渇き、笑いながら水を飲んでいると、頑張った甲斐があったのか、雲に穴が開き、向こうの山が見えたではありませんか!
この時だけでしたが、なかなか見えないものが見えたときは、その一瞬がすごく貴重に思えます。空だと思っていた場所に山が現れると、改めて山の高さを実感します。
下り道、ルートをふさいで休憩中の大きな牛が3頭もいて、丘の方へ迂回を余儀なくされました。3頭目の迂回が難関でしたが、意外なことが起こり、おかげでまたひとつお客様と楽しい思い出を残すことができました。写真に写っている手前の牛が序の口の1頭目、左の草の茂みに隠れているのが2頭目、奥が難関だった3頭目です。
お客様はアルプスの情緒にワクワクドキドキしたとおっしゃってくださいましたが、せっかくなのでもっと山々も見ていただきたい!
というわけで、今夜はてるてる坊主を作ってから就寝したいと思います。
おやすみなさい!
手嶋 えりこ