【ドロミテサークル】 ファネス、サッソデラクローチェ登山に挑戦

【ドロミテサークル6日目、7月23日(木)天気晴れのち曇り雨、気温27度】

今日は待望のサッソデラクローチェからファネス山群への登山に挑戦です。
コルバラからブルニッコ行のバスでバディデア渓谷のバディア村へ。
ファネス山麓(2045m)に一際白く美しい「サッソ・デラクローチェ教会」がひっそりと建っています。青空とドロミテ山群の岩肌の色とのコントラストが抜群に印象的です。
かつては教会とその隣にはホスピスであった建物は山小屋とレストランになっています。

まずは周囲の景観をじっくりと楽しんで頂きました。南にはセラ、マルモラーダ、サッソルンゴ、西北にはガイスラーが恥ずかしそうに頭だけ姿を見せてくれます。
氷河を頂いたオーストリアのツーカーヒューテルやツィラーターラーアルペンがはっきりと見ることができます。もうドロミテ山塊もオーストリア側で終焉する局面を確認することができます。さすがアルタバディアからだとこんなにオーストリアの山々が近くに見ることができます!

ファネスの中で最も「エンロサディーラ」ドロミテの夕景が美しいのが3000m級のサッソデラクローチェです。垂直な岩壁は難しいロッククライミングの名所として、いくつものルートがあるようです。しかし、今日は写真にあるように教会のある2045mから標高差約700mまで各ファネス山系のピークのどこも目指せるサッソデラクローチェの分岐点2612mまでのほぼ直登ルートに挑戦しました。眼下にはバディア渓谷に点在する山村や同じ目線でドロミテの数々の名峰を眺める迫力は、このルートならではの魅力です。

参加メンバーもこの数日間のロングトレッキングと急な登り下りの経験値も相当上がっており、みなさんワイヤールートや大きな岩がひしめく急登も慎重にこなしていきます。サッソデラクローチェの夕刻時に美しくオレンジ、朱色に染まるドロマイテ岩質の岩壁をこれほど近くに感じると、2億5千年前の神秘的な自然界の創造した奇跡に少しでも触れられた感覚になってしまいます。

最高地点へ登頂後は、ピクニックランチでお腹を満たして頂き、ファネスの山々の神秘的な景観を楽しんで頂きました。普段はセラ方面やコルバラ、ガルディナ峠から眺めるファネスの各山の聳え立っている位置関係を十二分に観察しながらループルートで山麓の教会へと下山しました。約6時間のループ登山コースを達成して、参加メンバーのみなさんも興奮と感動を味わったようでした。明日は最終日、ピッツボエ(3152m)登頂をコルバラ側から登って、ポルドイ峠側に下山する縦走に挑戦します!
水澤 史

1教会

2教会前で集合写真

3登頂ルート

4登山開始

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21下山後の集合写真

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