スイスC、サンモリッツエリア二日目の今日は、天候の為一部予定変更となるも結果として逆に良かった一日でした。
と申しますのも、当初の予定→パラダイス小屋とセガンティーニ小屋、ふたつの山小屋を巡るハイキング…でしたが、朝から空は厚い雲に覆われ。パラダイス小屋を過ぎたあたりからポツポツ降りだし風も強まり。。。という事で、より標高の高いセガンティーニ小屋は断念し、代わりにガイドとっておきの隠れ湖へご案内しました。
パラダイス小屋へ向かう上り。雲が厚いです。
前半時折は青空が顔を見せていました。パラダイス小屋は今日が開業初日との事で、屋根の補修など準備に追われていました(今なの?)
パラダイス小屋を過ぎ、谷の奥のくぼみにひっそりとあるラングアルド湖。ほぼ誰もおらず貸し切り、かつ窪地になっているので風がさえぎられ、ピクニックランチに最適…ということでここで湖を眺めながらランチ。
風がさえぎられ、穏やかな場所はお花も大好き。可憐なレモン色のアネモネがたくさん咲いていました。お客様は思い思いにお花畑や湖を背景に撮影会。
そしてなんとお花だけではなく、野生動物にもたくさん会えたのです。
こちらはマーモット。遠くてマーモットしか写真には納められなかったのですが、なんとアルプスカモシカ二頭、マーモットは数えきれないほどたくさん。そして…アイベックスの群れとも遭遇しました!
アイベックスはふだん、かなり高い標高そして山の奥の方に隠れているのですが、まだ人の少ない初夏であること、そして今日は標高の高いところはガスっていた事が良かったのかも知れません。標高2,500mほどの切り立った岩場で、あの独特のカッコいい角が見えた…と思ったら一頭だけではなく、10頭以上いる群れだったのです。断崖絶壁の上で若いオス同士角をぶつけ合って遊んだり、岩場を軽々と移動したり… ニンゲンとは全く別物の力強さ、威厳を感じました。ちょうど居合わせた地元のガイド付きグループさんが双眼鏡を貸して下さってクリアに見る事ができたのですが… いやぁ感動でしたね。グループ一緒になってしばらくそこから動けませんでした。
この地域は自然保護区になっているのでたくさんのお花、野生動物と出会うチャンスが高確率でありますが、こんなすごい数と種類のアルプス野生動物に遭遇したのは私も初めてでした。お客様からは「コース変更せずに上に行っていたら見られなかっただろうからかえって良かった」と言っていただけて、ガイドとしてもとても満足度高い一日でした。
その後は、ケーブルカーでムオタス・ムライユ展望台に向かいセガンティーニ小屋を目視確認&エンガディン地方らしい風景を愛でつつ休憩。
明日はまたお天気回復予定です。楽しみですね♪
サンモリッツエリア担当:吉原