オーストリアツアーも後半、ツェルアムゼーからバスで30分、ブライトライナイーから800mの標高差、登り3時間のベルリナーヒュッテへ出発!
最初のパートはゆるやかな斜面を登って行きます。
都中からは斜度もきつくなって最後のパートを登って行きます。
最後のパートを登ると、こつ然と姿を現すベルリナーヒュッテ。ドイツ山岳教会により100年以上も前に作られた由緒正しい山小屋です。今回のみなさんは健脚ぞろいで、どのコースを歩いても道標の標準タイムでの到着です。
山小屋で重い荷物を降ろして、さらに400m上の湖、シュバルツゼーへ希望者のみで登って行きます。
今シーズンは雪が多いので途中は雪の上も歩いて行きます。冬眠から覚めたマーモットも足跡がありました。かわいい足跡ですよね。
ヒュッテの上の湖は標高2400m、まだ凍っていました。
そこから降りて楽しい夕食時間。由緒正しいヒュッテだけに山小屋のスタッフに「おばけは出ないの?」と聞くと平然と「へクレメンス」というお化けがいるけど怖くないから大丈夫、との返事。期待を込めて夜を迎えましたが、へクレメンスとは結局会えませんでした。
ヒュッテの様子はこんな感じです。
翌朝は快晴。途中朝もやの中を下って行きます。
なかなか幻想的じゃないですか?この日は下山後、車でツェルアムゼーに向かう途中にヨーロッパ最高峰のグロースグロックナーを間近で見ることができるフランツヨーゼフ展望台へ。悪天候の中、奇跡的にグロースグロックナーの山頂も拝むことができました。
ハイキング最終日はツェルアムゼーの街から短いゴンドラで登りシュミッテンヘーエへ約600mの登り、山頂から反対方向への下りへ。この辺りはたくさんの花が咲き乱れていました。
途中、トウヒの樹林帯や湖のきれいなところも歩いて行きます。
最後は雨に降られてしまいましたが、なかなかいいコースでした。オーストリアハイキングはスイスやイタリアに比べて名峰はないものの、絶対的な人の少なさにによる静けさ、質の高い山小屋の快適さ、穏やかな風景など他のヨーロッパアルプスに負けずとも劣らない魅力たっぷりのエリアです。スイス、イタリアへ行かれた方には、オーストリアはぜひ歩いて頂きたいエリアのひとつです。
澤 宏太郎