まさしくシュヴァルツゼー(黒い湖)の名前の由来となった黒い水面
皆様、こんにちは、ツェルマットから小瀬です。
本日は天気予報が先送りされ曇りから晴天の1日となりました。曇り空を予想していただけに嬉しさ倍増で集合場所のマッターホルングレーシャーパラダイスの乗場へと向かいました。
本日は、コースナンバー29、2名のお客様をマッターホルントレイルにご案内しました。マッターホルンの北壁を堪能できる、とっておきのトレイルです。
シュバルツゼー駅を降りると、すぐに古い小屋が目に入ります。ミシャベル山群をバックに写真を撮ってみました。絵葉書のような景色です。
クライマーがいるかなとマッターホルンの頂上部分を撮影してみました。
ブログの写真では難しいですが、実際の写真データを拡大すると、山頂には1組のクライマーが登頂に成功しています。途中に、二組のパーティーが山頂を目指しているのもわかります。最近の一眼レフは詳細まで解像しており、すごいの一言です。ソルヴェイ小屋も右アゴの下部に確認できます。
まずは、シュヴァルツゼーの湖畔散策と伝説の礼拝堂を訪ねてみました。
牧歌的な雰囲気の礼拝堂は、雪の聖母マリアに捧げられたものです。おそらく18世紀前半に建てられたものだろうと言われており、1784年には、公共の礼拝堂に昇格しています。
毎年8月5日に礼拝堂のお祭りが盛大に行われています。
このトレイルから見える山々の景色を少し紹介しましょう。スタート直後は、モンテローザ山群をバックに進んでいきます。
その右には、リスカムが存在感たっぷりにどっしり構えています。
マッター谷の最奥エリアには、シュトックジー氷河。
珍しい、逆さダン・ブローンシュ、
そして、モレーン右の小山に、ションビュール小屋が見えています。
少し小さいですが、こちらの小屋は、マッターホルン登頂基地となるヘルンリーヒュッテ
車道を外れハイキングコースに行く分岐で、シオンをはじめたくさんの花々が咲き乱れていました。
山岳コースから、草原コースへと雰囲気が一変します。
火事のあったレストラン・シュタッフェルアルプも随分と片付けられていました。今年の冬には、リニューアルオープンできるといいですね。
放牧エリアに到着、牛は見かけませんでしたが、鶏のつがいが元気に走り回っていました。こんな環境の中で放し飼い。きっと美味しい卵を産むのでしょう。
夏だけ営業しているチーズ工房。通り過ぎるタイミングで営業開始の看板を出していました。今日は、時間の関係であいさつだけ交わします。
搾りたての牛乳とアルプケーゼは絶品。ぜひ、お試しください。
ダムサイトを通り過ぎ、
視線を前方に移してみると、暑さを忘れさせそうなフィンデル氷河に大きな入道雲がモクモクと広がっていました。夕方、雨が降るのかなあ?
現在は、レストランで有名な小さな古村ツムットに到着。ツェルマットの村からわざわざ1時間半登ってやってくる程の人気。ちょっとしたハイキング気分で訪れるのでしょう。2つのレストランがあります。
機械を使って、お花畑の花を刈っていました。刈った草を少し乾燥させ、その後集めてと、面積が広いので大変な仕事です。
のんびりと緑の風景の中をツェルマットまで下って行きました。
よい1日でした。
小瀬信広