いよいよ待望のアルプスウェイでは珍しいフレンチアルプス縦走の旅がスタート!
7月14日(土):晴れのち雷雨・気温8度~24度
今回はジュネーブからオートサヴァアのアヌシー、シャモニーを東に見ながら南下。
アルヴェールビル、ムーティエへを経由してヴァノワーズ山系の秘境プラローニャン村へ。
まずはタランタイズの渓谷側のヴァノワーズ国立公園をじっくりと歩きます。
広大なヴァノワーズ氷河とグランカス(3855m)の勇姿が最大の魅力に迫ります。
絶景のヴァシェ湖とコルデ・デ・ヴァノワーズへのトレッキング
プラローニャンは標高1410m、人口わずか約750人の小さい村です。
まずは、ケーブルカーに乗って、村を見下ろすMont Bochor(2083m)の展望へ。
咲き乱れ高山植物のメドウを見晴らしの良い尾根沿いに歩きます。
標高2010mのバルメット小屋で小休止。ここから上部は国立公園の保護区なので人工物もなくマウンテンバイクも禁止。
安心して歩けるのが魅力です。
このあたりから氷河をまとった存在感たっぷりの名峰グランカス(3855m)を正面に眺めながら歩きます。
さらに標高を上げていくLuc des Vache(ヴァシェ湖)に到着です。
モレーン帯と湖面にわずかに出ている岩が橋の役目を果たして対岸へと歩いて渡ります。
ヴァシェ湖とグランカスのコントラストはヴァノワーズ屈指に景観でしょう。
右手に特徴のあるエギュイ・デラ・ヴァノワーズ(2796m)を巻いて登ると、雪渓の中に浮かび上がる神秘的な氷河湖Luc Long (ロング湖)に遭遇。
グランカス(3855m)の大氷河と太陽光によって湖面の色を変化させる湖水、そして雪渓との調和のとれた景観こそ、コル・デラ・ヴァノワーズトレイルの素晴らしさ。
もう少し歩けば、最終目的地のコル・デ・ヴァノワーズ小屋(2512m)に到着。
フランス山小屋協会指定のしっかりとしたとてもきれいな山小屋です。
小屋到着前から予想どおり、雨が降り出し雷雲が立ち込め名峰を隠してしまったのですが、もう十二分にヴァノワーズ屈指の景観を楽しむことができました。
復路は予定ではもう一つの氷河湖Luc Assiettes(アシエッテ湖)を経由してバルメッテ小屋に周回するトレイルを歩く予定でしたが悪天候で断念。
往路と同じルートでプラローニャンへ。
アフターハイキングは、山岳シップが軒を連ねる街でショッピング、国立公園に関する展示館を訪れたり、プラローニャン観光局に立ちより観局長と参加メンバーとの交流もありました。
地元の人もトレッキングしている人々もまずは日本人ハイカーが珍しく何故ここを訪れたのか?驚いていたのが印象的でした。
明日はポルセ氷河に迫るもう一つの氷河湖、ラックブランを目指します。
エスコート 水澤 史
●フレンチアルプス2大国立公園を歩く・コンテンツ一覧
・1日目・プラローニャンからヴァノワーズへ
・2日目・ぺクレーポルセ小屋からラックプランへ
・3日目・サヴォア県からオートアルプ県へ
・4日目・ラ・グラーヴ滞在
・5日目・シャズレ村から軽ハイキング
・最終日・グレイシャー・ブラン小屋へ
バルメット小屋を目指す高山植物咲き乱れる尾根道