【ドロミテ3コース】パッソローレからラテマールへプレダッツオ経由で移動

待望のドロミテサークルがスタートしました。このプログラムはドロミテを何回も歩いた経験者やドロミテが大好きでやまないドロミテファンに捧げるコースです。

【7月18日(土)天候晴れ、気温22度】
広大なドロミテ山群を南西部のサンマルティーノ・カステロッサがスタートとなります。
もう一つのドロミテといわれる猛々しいサンマルティーノはトレンティーノ・アルトアジジェ州、トレント県に位置する人口約700人の小さなリゾート地です。天空に突き刺さるようないくつもの3000m級のピークの迫力に圧倒されます。古代ローマが最初にドロミテに入ってきたエリアであり、その後はハプスブルグ家ゆかりの銀山として栄え、現在は夏は登山、トレッキング、冬はスキーそしてあのジロ・ディ・イタリアもパッソローレ(1970m)の山岳ステージで良く来ることがあります。

サンマルティーノからサンマルティーノ山群へゴンドラを2本乗り継いで標高約2700mのコルロゼッタへ上りました。チィモン渓谷を挟んで対面にトニョーラの展望台、眼下には小さくサンマルティーノの村を見下ろすドロミテでも特別な絶景に感激です!

折角サンマルティーノを訪れたなら、美しく猛々しい全景をトニョーラ側から眺めるも良いのですが、まるで月面のようなパレ・サンマルティーノ山塊を歩くことが絶対にお勧めです!ロゼッタ小屋からプラディダーリ小屋までドロミテの別世界が広がります。チーマロゼッタ、コローダダリ、チーマプラディダーリのピークに圧倒されながらドロミテ山群の造形過程を肌で感じながら歩きます。途中で突如現れるメドウでは、エーデルワイスの群生ににも遭遇!チェスモン渓谷の眩い緑とサンマルティーノの月面世界のコントラストを感じながら、いよいよフェラータルートに差し掛かります。かなり長い登りのフェラータと残雪を慎重にクリアしながら、参加者全員がパッソ・ディ・バリ(標高2443m)経由で石造りの外観のプラディダーリ小屋に無事に到着。

迫力と絶景のサンマルティーノ・パレを歩いた実感を加味し寝ながら小屋でのランチタイム。ランチ後もサンマルティーノが終焉するカナリ渓谷まで合計約15kmの縦走コースを初日から制覇することとなりました。17時に終了してティータイムをとった後は、タクシーでサンマルティーノへ歩いた山塊を一つ一つ確認しながら戻りました。
夕刻時に賑わうサンマルティーノで短いショッピングタイム、そしてディータイムへと時間が経過すると、赤色に染まるサンマルティーノの「エンロサディーラ」のひと時を参加者全員で見入ってしまいました。明日はローレ峠からプレダッツオ経由ラティーマール〜オブレッゲン〜カレッツアへと風光明媚なドロミテ南西部を移動していきます。

写真1:朝食では、はちみつを巣箱からそのまま
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写真2:サンマルティーの山群のピークの数々
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写真3:エーデルワイスが咲き乱れるサンマルティーノ山麓
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写真3:ヴィアフェラータトレイルがあちらこちらに設置されているIMG_0487

写真4:カナリ渓谷に向かって歩くトレイル
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写真5:夜の帳に浮かび上がる山群
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【7月19日(日)天候晴れ、気温25度】

今日はサンマルティーノからパッソローレ峠1930mへ。この峠は
サンマルティーノ・カステロッサの象徴です。チモン・デラ・パラ(3484m)、
チーマ・デ・ヴェザナ(3192m)がしっかりと見ることができます。
牧草地のグリーンと咲き乱れる高山植物の彩が美しく、ドロミテが石塔だけのイメージ
ではなく湖水、お花畑、山村風景など変化に富んでいるのが魅力です。

今日はあまり普段紹介されないフィエンメ渓谷などを歩いてきました。
南西部の山岳エリアに囲まれたプレダッツオの街周辺からゴンドラ、リフトでフェウド小屋(2200m)へ。ドロミテの名峰ラテマール山群が聳え立っています。その山麓に沿って縦走しながら、ボルツアーノからのドロミテ街道に至るオブレッゲン(1602m)へ
パノラマハイキングを満喫しました。ボルツァーノからエガ渓谷をカレッツア湖とカテナッツオというのが定番ですがプレダッツオ方面からラテマールそしてオブレッゲンからカレッツアへ移動してカテナッツオのパオリーナ小屋というのは、ドロミテの奥深さをじっくりと感じて頂けるルートなのです。明日はローデンガルデンヒュッテまで早朝ハイキングからスタートします。

写真1:パッソローレの風景1
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写真2:パッソローレの風景2
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写真3:プレダッツオのカテドラル、ミサにも沢山集まっていました。
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写真4:ラテマール周辺の風景1
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写真5:ラテマール周辺の風景2
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写真6:カレッツア湖とラテマールの調和が美しい
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エスコート:水澤 史

【7月20日(月)晴れ、気温25度〜27度】
今日はカテナッツオのポロリーナ小屋からローデンガルデンヒュッテへの早朝ハイキングが朝5時からスタート。西の玄関口に相応しいカテナッツオとラテマールを早朝の時間帯に眺める至福の時が楽しめるのが魅力です。ノーバレバンテからアクセスするローデンガガルデンヒュッテを目指してカテナッツオ山麓を南から北へ歩きました。なぜこの早朝ハイキングが良いのかというと、西側にはボルツアーノ方面のレノン高原を隔てて遠くにアダメッロ氷河、オルトレス山系そしてシュナルツタール、エッツターラアルペン、ステユーバイターラアルペンが雲海の上に浮かび上る神秘的な大パノラマがイタリア、オーストリアと続く絶景に出会えるのは、おそらくこのルートだけかも知れません。
パオリーナを後にしてファッサ渓谷を路線バスでコンピテッロへ移動しながら、ドロミテ中央の名峰が次から次へと現れる風景に期待を寄せます。コンペテッロから山頂に到着するとマルモラーダ、グランヴェルナール、オンブレッタ山群、セラ、サッソルンゴ、ガイスラー、シリアールなどドロミテの名峰の数々がオンパレードで楽しんでもらえたと思います。

セラ峠からサッソルンゴ山頂のデメツ小屋(2681m)へ立ち乗りゴンドラで上って、もうセラ峠周辺には戻らずに、ヴィツエンツア小屋へ標高差約400mを下りのダイナミックトレッキングを体験して頂きました。通常ならそこからサッソルンゴを周回してセラ峠に戻るのが一般的ですが、今回はさらに西へ移動してドロミテ山群にあって牧歌的な陽光眩いサンクト・オルリッヒ(オルティゼー)までの縦走ルートに挑戦しました。ツアープランのイメージは、ファッサ渓谷から名峰の数々を満喫しながらガルディナ渓谷までロングディスタンスを歩くというのがコンセプトです。しかし、今日は残念ながら天候も雷雲も発生してきたのと、毎日の縦走で体力が消耗されてしまった方もいるので、オルティゼーまでの移動は断念。少し引き返してサンクリスチーナ村までの下山ルート&リフトで無事にサンクリスチーナ村へリフトで下山となりました。明日はオルティゼーからシウジ高原をたっぷりと歩こうか?それともサッソピアット小屋からサッソピアット(2985m)へ登頂しようかなど頭を悩ましてくれるのもドロミテトレッキングのうれしい悩みなのかも知れません。
エスコート:水澤 史

写真1:ドロミテ山群から見る早朝の南チロル(イタリア)&チロル(オーストリア)の大パノラマ
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写真2:ローデンガルデンヒュテ周辺のカテナッツオ
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写真3:セラ峠周辺の絶景
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写真4:サッソルンゴから迫力の下山コース
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写真5:サッソルンゴ小屋
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写真6:シウジ高原を見下ろす
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